10月30日
長野市議会と交流
午前中は建設企業常任委員会に出席、今年の雪対策について検討しました。気象庁等の報告では今年は雪が少ない方だということですが、毎年続いた大雪の後では私としてはもう甘い夢はみないことにしました。市としてもそのつもりでしっかりと除雪対策を組んでおります。
今これからのことを考えるうえで、一番心配なのがこれからの除雪の担い手です。つまり除雪車のオペレーター。今までは建設業界が夏場は建設業、冬場は除雪…とちょうどうまく仕事がありました。しかし昨今の建設事業の縮減に伴って、建設業界には多くの雇用がありません。冬の期間だけたくさんの人を雇うことは難しいのです。若い人がいなく、年々高齢化していくドーザーやピーターのオペレーターの皆さん。市が力を入れて、なにか夏場の仕事をあてられないか…研究するべきです。副市長のお話しでは現在大島区や高士区の一部の農事組合で農業と除雪業の兼業を試みているそうです。ぜひそれらの取り組みを支援して、地域ぐるみでオペレーターを育てていきましょう。
夜、長野市議会の皆さまと「越後高田のごぜ」について市川信夫さんのお話を聞き、DVDを見させていただきました。苦労はあっても誇りを持って、自活していたごぜさん達。子供のころ(昭和38年頃か?)家の玄関先でごぜさにお米を渡した記憶があります。見上げた顔は白くて美しい方だった。少し悲しいような歌だったけど、かど付けにたった一人の私のために歌ってくれたことが、申し訳なくてぴょこんと頭を下げたことを思い出します。
10月29日
若い人集まれ〜!
午前中は、総務常任委員会で新都市計画の検証と総合事務所の在り方について傍聴しました。し尿処理施設の増設整備計画等7つの事業計画が削除されて、以下の5つの計画が加わります。
1)(仮)産業厚生会館
2) 新水族館
3) 消防防火機能整備事業
4) 上越斎場建設事業
5) 新幹線新駅周辺道路整備事業
削られた事業はそれぞれ社会事情が変わったり、ニーズが変わったりして削られました。新たに加わった物については(1)に関して主に質問が集中していました。理事者側としては、今後も建設計画はあるわけなので、どんな形で建設されるかは別として経費を計画に盛り込んでおく必要がある…と言うことです。
続いて午後からは総合事務所の在り方…、産建グループの集約についてです。25年施行、26年実施というタイムスケジュールについてや、集約されたのちの指揮系統の明確化などが取り上げられて話されました。個人的に聞いていても木田庁舎に集約される予定の三和区、頸城区、名立区の場合には、庁舎内の各部署(防災危機管理部、産業観光部、農林水産部など)が連携して今までの産建グループの役割を果たすわけで、その指示系統に混乱が起こらないか…という心配があります。今後出てくる青写真をみて、検討されることだと思います。
今夜は「上越市に住む若い人たちの声を聴きたい!」と言う市議会中山間地特別委員会の呼びかけで、14人の20代〜40代の方々が集まってくださいました。しかしこの特別委員会を仕掛けたさらに裏の仕掛け人は大島区「ふるさと越後温かい音楽の会」理事長の中村真二さんらしくて、様々な仕掛けで、上越を明るくて元気で住みやすい地域にするために頑張っておられます。確かに若者が加わって、かわいこちゃんが揃うと…おのずとなんか周りが賑やかになって元気が出てきますよね。街おこしのプロに聞くと、成功するプロジェクトと失敗するものの違いは「マドンナ」の存在だそうです。今の時代、若者やオタクを引き付ける力がないと何にもできません。かわいこちゃんにはぜひ上越を売り出してもらいましょう。
…と言うことで集まったメンツを見ると本当にいろんなバックグランドをお持ちの皆さんで、かえって他所から移り住んでいる方々の方が、上越の魅力をたくさん知っていらっしゃるようにも見えました。大勢だったので二組に分かれて、住みにくい点や問題点、こんな風だったらいいな〜を話したり、これから自分で何をするかを話しました。強制的に連れてこられたような方もいた中ですが、話し出せば結構皆さん活発にお話しになりましたね。今後も大いに語り合いましょう!!
10月28日
東京牧村会
朝7:53直江津発のはくたかに乗って上野精養軒に行ってきました。
東京牧村会平成24年度総会は首都圏にお住いの100名近くの会員の皆様と牧区より出向いた約20名が集まって、盛大に行われました。懇親会で首都圏におられる先輩の皆々様と交流の場が持てたことは、私にとって本当にありがたかったです。牧区を離れた皆様ですが、各界で大変な成功をおさめられておられます。中には当時は好きで去ったのではなく、食べてゆくために泣く泣く故郷を離れた方もいたのです。帰ってこれた私には牧区を守る責任がありますね。いろいろのアイディアをくださったみなさま、感謝いたします。そしてお約束の通りに、変わらない牧の魅力を新しい宣伝してまいります。これからFuture Makiを母体にして「お帰りなさいネット‐牧」を作っていきます!
会長の岡氏、そして40年ぶりに会った牧中同級生の小林校長とともに
上野公園は今年緑化事業で美しくリニューアルされました。アメリカ時代の友人と会うためにしばし公園内を散策しましたが、大道芸人もたくさん出てすっかりお祭りの様相でした。外国人らしい観光客もたくさん出ていてうきうきと楽しそうに歩いていました。
ただ…この楽しくて美しい公園の隅で、拾い集めた荷物を山のように手押しに積んだおばあさんが、疲れて座り込んでおられました。誰がこんな困窮する人たちに責任を持つのか。駅前では二人の男子生徒が、一生懸命「あしなが学生募金」のお願いをしていました。
電池切れで美しい公園内の写真が取れず、残念。
10月27日-2
牧中学校文化祭
懐かしい牧中学校を再び訪れました。元気で歌い演奏する生徒たちの姿に、自分の中学生時代を重ねてしまいました。
当時はこの運動場いっぱいに生徒たちが広がっていました。できれば一学年40〜60人くらいいて欲しいものです。
音楽発表の後は餅つき大会をして家族や地域の人と交流しました。
10月27日
介護保険料
上越市の介護保険料のついては、御存じのとおり全国第3位の高さです。
現在日本が行う介護保険事業には、家族制度への倫理的な課題が一つ。介護を必要としている高齢者への真の福祉提供を困難にしている制度的な課題が一つあると言えそうです。上越市に限らず、日本が持つ深刻な課題です。
助けなければならない弱者の支援を行うことと、家族と言う大切な生活共同体の機能を失わさせないこと、この二つのバランスを取らなくてはなりません。過度の福祉提供は安易な人任せ主義を助長させる危険性があるからです。高齢者にとって一番幸せな環境は何なのか。成人した子供たちには高齢の親の幸せを実現する責任があります。
また介護事業に民間が多く参入して、介護事業がビジネス化していることが重大な問題です。介護は本来ならば来られた高齢者の方を少しでも健常に戻す努力をするべき事業です。お客さん(要介護の高齢者)が減るように努力しなくてはならない、矛盾ですね。これはビジネスにしてはいけない事業ではないでしょうか。また介護保険はケアマネージャーのケアプランなしには使えませんので、ケアマネージャーは医療で言えば医師の立場、会社で言えば経理部長の立場です。大変重要な決定を下す権限があるわけですので、この立場は本来ならば医療知識をある程度持った国家資格を持つ人に与えられるべきものではありませんか。身分が保証された立場で、専門的でかつ収支のバランスが公正なケアプランを立ててもらうべきです。
上越の問題に戻ります。高齢者の人口比率が増えているのは全国的な状況ですので、どうして上越がこれほど介護保険料金が高いのか。考えられることは上越市が
1)定分野の介護施設の建設認可に統制をかけて来なかったので、介護関連施設が多いこと。
2)他市ではしていない特別支援を与えてきた介護部門があること。
3)ケアマネージャーの数が多いこと。
介護施設の過剰建設と、資格の甘いケアマネージャー制度。市がしっかり検証する制度を作らなければ、介護事業費は上がっていくわけです。
全く同じことをヤフーの知恵袋で、ある介護関係者の意見として読みました。また以前ある医療関係の方からも、介護制度の無駄について非常に厳しく追及されました。つまり医療関係者には良く見える矛盾だということです。
国も自治体も安易に制度を作ってはいないか。コストの削減を理由に安易に民間委託を決めてはいないか。制度の悪用を防止するために厳しいチェック機能を置いているのか。改善が求められます。
10月24日
盛岡 岩手銀河鉄道視察
新幹線並行在来線等特別委員会の視察で東北は青森県八戸市と岩手県盛岡市に行ってきました。
八戸ではおもに都市計画で新幹線開通後の市街地の発展状況について、市街地のバス交通の状況や取り組み、また観光を始めとした経済効果について説明を受けました。盛岡では「いわて銀河鉄道」の経営方針と開通後約十年間の取り組みなどを具体的に教えていただき、北陸新幹線開通後の「越後ときめき鉄道」の運営に関してたくさんの示唆をいただきました。もっと時間が取れたらさらにお聞きしたかったことがいろいろありました。ここでもやはり一生懸命な企業努力が、実を結んでいます。
八戸市役所での勉強会の様子
市内交通の案内をする「八戸はちこ」さん達、うす寒い中をストールを巻いて笑顔で接客しておられました。
八戸駅
並行在来線「青い森鉄道」「いわて銀河鉄道」
実際に「銀河鉄道」に乗って乗降客の様子や、途中の駅を視察
特別委員会のメンバー、議長と一緒に「いわて銀河鉄道」本社の前で。
わかり易い説明に傾聴する
10月21日
信越トレイル
かねてから歩いてみたかった信越トレイルに行ってきました。息子とお友達を連れて行ったので歩いたのは約二時間ですが、新鮮な空気を胸いっぱい吸ってきました。今信越トレイルは紅葉の真っ最中です。車で行けるところまで行って、そこから往復の時間を考えて歩けば快適です。皆様もぜひ歩いてみてください。
関田峠の近くの茶屋池
黒倉山中腹から見た、光が原高原
子供たちとおにぎりを食べてから元気に黒倉山頂へ…。途中霧が出てきたので子供たちは少し怖くなったようですが、「今雲の中を歩いてるんだよ。」と説明すると水筒のふたを開けて一生懸命雲を集めておりました。(かわいい~!)
途中で出会った中高年の登山者団体が茶屋池付近で休憩しておられましたが、野沢温泉のマイクロバスが来てみんな乗せていきました。やすらぎ荘さんでも信越トレイルの送迎コースをやっていらっしゃるようですが、市としてこれに力を入れて商品化していくことはできないものでしょうか。うらやましくてついマイクロバスの後を眼で追ってしまいました。
10月19日
行財政研修から帰ってきました
会派「みらい」メンバーに石田議員を加えて4人で参加した研修会。大学以来のびっしりスケジュールに少し食傷気味ではありましたが、頑張って勉強してきました。
行財政の総論、成り立ちから始まって、現状と将来の課題について考えさせられました。財政の観点から地方行政は何をして経営改善しなければならないかが見えてきます。途中三重県松坂市の山中光茂市長さんや、全国で町興し事業を展開する活動家、斉藤俊幸さんのお話があり、たいへん面白く聞かせてもらいました。
県大津市の琵琶湖湖畔にあるこの施設では、幾組かの研修会が同時に開催されていました。地方議員を対象にした行財政講座には定員35名に対して65名の申込み、急きょ定員数を増加させて65名で行われました。各地にて働く地方議員の皆さんと交流できたことも収穫でした。
準備不足で十分に理解できていない部分はこれから補強することとして、市民の皆様にまずは、5日間と政務調査費を使わせていただいたことを感謝してご報告といたします。ありがとうございました。
65名の市町村議員と一緒に
典型的朝食…お値段が安いのにまともなお食事でした。
10月17日
行財政研修
滋賀県大津市にある全国市町村国際文化研修所で、行財政の研修を受けています。
語彙不足でわからない講義もありますが、三重県松坂市長の山中光茂氏や、全国で地域振興の支援をされる斉藤俊幸氏の実践体験談はなかなか聞きごたえがありました。
学生以来こんなに長い時間みっちり学習は初めてです。
10月13日
地産地消
今日は牧保育園の体育祭。三年ぶりに見た保育園児たちの活躍ぶりは、元気いっぱいでかわいらしかったです。カメラを片手に名前を叫んでいるお父さんお母さん達、おじいちゃんやおばあちゃん達のその姿に何ともいえない平安な幸せを感じます。この愛情がずっとまっすぐに子供たちに伝わっていったならば、彼らの天分がまっすぐに伸びて行ってくれるだろうな。どうかみんな伸び伸びと元気に成長して、いっぱい勉強してたくさんの人の役に立てますように。そしてどうかこんな平安が地球上のすべての子供たちに訪れますように。
体育祭が終わってからはマイ箸とマイ皿を持って三和区体育館へダッシュしました。JAえちご上越女性部による「おんなしょの秋節句」:持ち寄り一品健康ランチパーティーです。私が遅れて参加したために全部を見ることはできませんでしたが、29種類の腕を振るった御馳走が一品につき重箱4個づつ並べられたそうです。食の安全と食育を常に研究していらっしゃるこちらの支部。会員の皆さんが持つすばらしい料理の腕前を活かして、何とか食の安全と健康を消費者に伝えたいと努力されていることが分かります。
おいしいお料理をいただいた後には、JA編集の「お米が食べられなくなる日」と「危ない野菜」のDVD二本立てを鑑賞しました。私はこれまで日本の農業政策の問題点は、あまりにも米にのみこだわり過ぎて不自然な保護政策を取り続けたこと、自由化を見据えた将来のビジョンを描けなかったことだと捉えてきました。しかし国が農業を保護する…と言うことがどれだけ意味のあることなのか、正直この点自体は十分に考えていませんでした。
食の安全を考えると、また食文化と国民の健康度が密接につながっていることを考えると、地産地消が理想的な食の大原則であることは明らかです。ただ日本の食べ物が安全だ…と言う範疇を超えて、野菜は収穫した後の栄養素の保存期間が短いことや、世界が天候不順によりたびたび食料不足を起こしていることを考えれば、どうしても自給自足を目指さなければならないのです。では自給自足を促すような農業政策がとられているか?果ては日本人が農業の価値を自覚できているか。(かく言う私自身が自覚していなかった)TPP参加により農産物の輸出入が自由化された場合に、日本の農業がどう対抗できるのか、または対抗できずに滅んでしまうのか。
これは原発の問題とともに二大重要課題です。
10月11日
市政報告第二号
市政報告第二号が完成しました。どうかお読みください。
準備不足、学習不足の毎日で、皆様の期待にはまだまだ届かない私です。先日も視察先で「桜庭さん、あなたは議員なのにこんなことも知らないんですか?」と迫られました。私は「あら、私は一般市民代表なんです。一般市民の目から見れば、こんなことは知られていないんですよ。情報発信するべきです。」と開き直って答えておきました。…しかし同僚議員からは、「この間の委員会で聞いたじゃない?それが通じるのは今だけだよ。」反省反省。
12月議会までにはもう少し切れるようにしておきます。
市政報告
10月10日
対話の中に…
市の「公の施設の再配置計画」に沿って進む、30軒余りの介護施設の譲渡計画または再配置計画について。現場はどんなことを問題と考えるか、何を感じるか、などをお聞きしたくて、近くの上越市社会福祉協議会を訪ねました。施設長とのお話しから、この組織の成り立ちを学んだり、課題を考えることができました。介護業務、法人運営業務、地域福祉業務、目に見えている仕事はお金を作りますが、目に見えない仕事に多くの時間がとられているという一つの課題は、今度高齢者福祉施設がどう合理化されていくかによって、表面化してくるだろうと感じます。
午後は上越市の今後を真剣に考えているらっしゃる鴨島のH氏ご夫妻を訪ねました。風流なお宅に招かれて、こんなにしてもらっていいのか…と思うほど、おいしい物三昧におもてなしを受けました。時間が少しだけゆっくりと流れました。昔は、人と人が特に理由はなくてもお互いの家を行き来して、ゆっくり語らう場があったと思います。人と語りあうと、今まで自分が知らなかったいろいろなことが見えてくるし、一方的な見方をしていたら、そのことに気付かされます。今日は「街おこしにはハード(コンクリート)が問題なのではなく、ソフト(人)が問題なのだ。」と言うこと、そして「どれだけ多くの市民が、この街の事を愛して心配するか…が成功の鍵だ。」と言うことなどを改めて認識できました。みなさんの力が、この街を良くする鍵です。H氏ご夫妻からは上越市への計り知れない愛情を感じます。
続けて医療関係に非常に洞察のあるS氏を訪ねました。今夜は地域の防災集会に参加する予定であったにもかかわらず、夕食を食べることも忘れて熱い論議を続けました。気が付いたら夜9時を回り、我が家の90歳の母から電話が…。S氏は医療関係のマネージメントをされました。年齢がいかれた先生がお元気なうちに、この方が培ってこられたノウハウと、その背後にある倫理観や精神性を何とか学びたいと思います。
10月7日
くびき牛炭火焼フェア
牧区の名物フェア、「丸く太ったくびき牛を焼いてた食べてしまおう!」…という残酷、かつとってもおいしいお祭りがありました。
混雑を避けるために午前と午後に分けて作られた4百枚と言う入場券は売り切れ、あいにくの雨も気にしないたくさんのお客様が殺到されました。約300グラムの解体したてのくびき牛と野菜とたれ、おにぎり二個そして焼き網をいただくと、それぞれ炭火を前に引きつめられたござの上に座り、ゆっくり肉を焼きながら思い思いのお飲物をいただきます。JA所長のお話しでは今年の牛は最高等級のA5だそうで、素晴らしい出来だとか…、期待しながら脂身の適度についた厚切りのお肉をちょっとレアで焼いて、たれにくぐらせて口に入れると…、脂身が口の中で溶ける…。うわあ…何これ?おいしいのなんの。一緒に行った息子と300グラムを奪い合って食べました。
昔は肉が食べ放題でした。今はさすがにお一人様3500円。ですがこれはすばらしくおいしいうえに、受付ではずれ無しの抽選会もあり、私はお味噌500グラム、私の後ろでは大根一本の人と、よもぎ持ちパック(600円)が当たっていました。担当の牧振興会の皆様に聞くと、この事業は3500円の入場券で集金できるお金よりも出費の方が多いそうで、振興会では予算を付けて村おこしのお祭りとしてやっています。(そこが少し残念ですが…。できたらさらにお金儲けにつなげたい!)
今日は市長も参加して下さり、自らご挨拶をしてくださいました。先輩議員たち、農協関係の皆様、商工会議所の皆さん、たくさんの方が各地からおいで下さいましたが、今回目立ったのは、昨日マラソンに参加された皆さんの姿です。昨日の疲れをおいしいくびき牛と中川卓さんの日本一のどぶろくで癒しておられました。会場の様子をお楽しみください。(誠に申し訳ありませんが、焼肉はあまりにおいしかったのでまたしても写真に撮るのを忘れました。)
10月6日
越後くびきの100キロマラソン
第9回100キロマラソンは大成功に終わりました!! 大会を計画された実行委員の皆様、各地で選手をお迎えするために準備に走った皆様、そして遠路はるばる上越にお越し下さり、越後地を走ってくださった参加者の皆様、本当にご苦労様でした!!
私も前日からの準備を少しお手伝いさせていただきましたが、おいしそうなお団子、甘酒、おにぎりに朧汁…とわが牧区でのおもてなしは御馳走が続きました。
今大会は上越市議会から二人の参加者がありました。ベテランの近藤議員(100キロ)、そして近藤議員から受けた挑戦に答えた石田議員(50キロ)です。両者共に大健闘、みごと完走しました。私は難関と言われる牧区のエイドステーションでひたすら近藤議員を待っていましたが、リージョンプラザから出発した近藤議員は真ん中ほどの順位で走り込んでこられました。ほんの少し水分を取られてすぐに再出発されました。あの後ひたすら坂道を10キロも登り続けなくてはなりませんので、ただただご無事を祈ってお見送りしました。
昼食を取って休んでからは頸城野「希望館」にまっしぐら。地元中学生の迎える中をゴールしてくる選手に拍手を送りながら、最初に帰ってくるだろう石田議員、そして来るだろう近藤議員を待ちました。待つ事2時間、「リタイヤしたら電話するから…」と言っていた石田議員ですので、まだ走っているはず…。でもあと30分で無効になってしまうよ…、そろそろ心配で腰が浮いてきたころ、やってきました石田議員、7時間09分歓声に包まれてゴール!! やれやれ〜ご苦労様!! 名立から出発して、初めての挑戦ながら半分以上は走り続けたけれど後は歩いたそうです。ゴールした顔はすがすがしくて、まだ余力が残っていたようでした。
この後はひたすら、ひたすら、近藤議員を待ちます。妻と子供たちを連れてゴールした選手、愛妻を抱きかかえてゴールした選手(うらやましい!)、腰の曲がったお母さんの手を引いてゴールした選手…とたくさんの選手が感動の帰還をする中で、いったい我らの近藤選手はどこ? たぶん12時間くらいはかかるだろう…と思っていたのですが、さすがに12時間30分を回って心配になりました。体調を崩したのか、大丈夫かしら? 6時に家から息子が電話、「早く帰ってきてご飯作ってよ。」「あと少しで帰るから、パパと一緒にカレーの具を切り始めてて!」すっかり暗くなったあたりにゴールのレッドカーペットだけが浮き上がります。我らの近藤先輩はいずこ?13時間、あと30分を残すのみ…。その時沿道の人に握手しながらゆっくり走り込む人の姿が…。近藤議員ついにゴ〜〜〜〜〜ル!13時間02分くらいでした。フラフラの足元に「今回はもうだめかと思ったよ。」と苦しかった道のりを吐露されました。
お疲れ様、お疲れ様、二人の大健闘を見て感動家の桜庭は涙が流れました。すっかり盛り上がって家に帰り、「次回は私も50キロ走るぞ。」と言うと、息子がカレーをかき混ぜながら、「体重10キロぐらい減らさないとだめかもね。」
現実は決して楽ではないのです。
10月4日
会派の勉強会
上越市では平成22年11月1日より議会基本条例が施行されました。
何か特別なことを唄った条例ではありませんが、市民にとって議会がより透明で開かれたものになるように、議会の活動を単に会期中の審議に留めないで、市民との意見交換会や市政報告会、勉強会などを開催するように奨励しています。またインターネットや他のメディアを使って市民への周知を図ることも奨励しています。今は当たり前となった議会中継も、議員がその発言や姿勢により緊張感を持って臨むことに一役買っています。またこの条例も、施行してみて何か不備はないかどうか検証することが義務付けられています。
今日は会派「みらい」の検証準備の勉強会でした。私は当たり前かと思っていた発言権も、以前は会派に属さなければ自由に発言する権利はなかったことを思うと、ありがたく準備されたときに議員になれて、本当に先輩議員の皆さんに感謝します。さらに議会を開かれたものにすると同時に、市民と議会の距離がもっと縮まって、市民の意見が直接議会に反映できるようになれたらよいと思います。「反映する」とは市民の声だから…と何でも良しとすることではありません。賛成意見や反対意見も市民の声を拾って議会に出していく。提案も拾って出していく。そのためには日ごろから市民の皆さんと議員の距離が、議会の距離が近くなくてはできません。上越市議会が、市民と一緒になって市政を盛り上げ、「暮らしやすい、住みよい街を作ったね。」といえるようになりたいですね。
高士区地域協議会を傍聴しました。高士区は13区と違い、総合事務所の業務集約の案件はないので、地域支援事業費についての検証をされた後に、自主審議事項を持たれました。まずは高士区の現状理解のために市のシンクタンク創造行政研究所が用意した、人口・世帯に関する基本データを解説していただきました。これはよくできた資料で、みんな何となくわかっていること…人口減少の状況や、何がその主な原因かなどがはっきりと理解できます。また上越市の他の区と比較しながら今後の高士区について考えることができます。この資料の後に事務局側が準備したのは何とSWOT分析。まだまだ会議をすることになれていない私たちでも、この方法だと発言しやすいですね。みなさん4つに区切られた黒板をじっと見つめながら、活発に高士区の強み弱みを分析しておられ、大変面白くて活気ある会議になっておりました。私も自分の主催する会ではいつも黒板を使って、みんなの発言を書き留めます。意見を言って、目で見て、さらに不足な分を足して発言することを通して、共通意識が強まっていきます。事務局の努力(自治市民環境部)に拍手!
10月3日
生ごみ処理施設
今日は生活環境課の渡辺課長から、生ごみ処理施設:上越バイオマスに連れて行ってもらいました。
新人研修の折、「資源リサイクルの一環として上越では生ごみをリサイクルする先進的な取り組みをしている。」しかし、「生ごみを分別し始めてから、クリーンセンターで燃やすごみの温度が上昇して、施設の耐熱温度基準を超えてしまった。結果、クリーンセンターの壁などが傷み、修繕するにもお金がかかるので、建て替えを余儀なくされている。」と言う情報をいただき、なんだか本末転倒の結果になってしまったのではないかと思いました。このリサイクルの取り組みが本当に価値あるものなのかを確かめたいと思っていました。
今日はこの事業の専務理事、日本全国を走り回って営業されている伊藤さんが説明をしてくださり、場内を視察させてくださいました。
私が理解できたこと。
① この施設の設備投資は約20億。
② リサイクルビジネスは受け口で物とお金を受け取る。ごみ処理の依頼主である市にとっては安いほうがよい。ビジネスにとっては高く取ったほうが儲けはでるが、あまり高いとお客ができない。どれだけ良いビジネスか…は、効率的なリサイクルでエネルギーを作ったり、再生したものを売ったりしてお金に換え、極力安価に市からごみを引き取ることができるか…で決まる。
③ 施設内で再生する電力、バイオディーゼルは敷地で使用する光熱費の約半分を担う。残念ながら、メタンガスでの発電は期待するほどの効果はない。生ごみ汚泥を乾燥させてできた固形物はセメント、有機肥料として販売して収入としている。…と言うことで、効率はまだ低いが資源の再利用はできている。
④ 生ごみをクリーンセンターで燃えるごみとして出すと、1kg:約35円(この値は市職員の試算を待って正式に)。 バイオマスに資源ごみとして出すと、1kg:約28円。バイオマスで再生できる資源はまだ少ない金額にしかならないが、多少でも市の負担する料金に反映できるようなので、この点に関してはバイオマスが勝ち。
⑤ 生ごみを燃やして処理すればCO2が出る。バイオマスで再利用すれば環境には優しいので、この点に関してもバイオマスが勝ち。
⑥ これ以外にサイドビジネスとして、間伐材を木質ペレットにして販売。これはこれから需要さえあれば生産を伸ばせるので、今後に期待できる。
生ごみを燃やして処理するのはCO2は出るものの、コストで考えると新しい施設を建設することよりは、当面は安価である。他の自治体が視察に来ても、なかなか建設に至らないのは、処理施設の設備投資が高価であることと、市民に分別を徹底していくことが難しいことが理由として考えられる。この施設のように生ごみやし尿、間伐材の再利用を取組んだ、複合的な再生施設を運営するための技術習得の難しさも原因と考えられる。しかし結論として、上越市は試験的な試みとしてバイオマスにすでに取り組んだで、施設がきちんと稼働して資源を有効再生している以上、施設建設の是非を論じることには意味がない。今後はこの施設を利用して研究を重ね、さらに効率よい再利用システムが作れるように努力していただくことが望ましい。この施設が老朽化する時までに20億の投資のどこまでが回収できるかで、今後も続投できるのかが決まるのだと思う。
後はこの事業が持つ可能性と環境効果、どれだけ情熱をかけて事業に取り組むか…が問題となる。私はこの決して良いにおいに囲まれているとは言えない施設の中を、かくも情熱をこめて説明して回る代表の姿を見ると、この点に関しては大いに期待できると感じるのです。
最後に市民の皆さんから、高田公園の桜の木の延命策についての質問が出ていたので、都市整備部公園整備課にお聞きしました。
現在頓挫していた高田公園基本計画の見直しが行われていて、次年度には桜の木の延命も含めた高田公園の在り方や、整備に関する案ができてきます。」との解答でした。
桜の木たちも新しく生まれ変わりたと思っているかもしれませんね。
10月2日
高田区地域協議会 (仮)厚生産業会館の基本構想(案) 否決
先回の高田地域協議会での会議内容を読んで、厚生産業会館の基本構想を認めるのはかなり厳しいのではないかと感じていました。
先ほどやっと、夜10時を回って審議を終えた地域協議会ですが、13対2 の圧倒的多数で市が協議会に諮問した基本構想は否決されました。
反対の理由として挙げられたのは
① 施設建設の目的を「地域内交流を促進する、広域観光や中心市街地の活性化に繋げる」としているが、どうやってその目的が果たされるのか、説得力のある具体的説明がされていない。
② 住民間で、また行政と住民との間で、この施設の建設のために充分な討議がなされていなく、住民の合意は取られていない。
③ 上越市が負担する建設費用がたとえ総額の二割程度だとしても、今後の施設維持費は全額市の負担となる。財政難にある当市の現状をかんがみると、今この施設を建設する必要を感じない。
④ 十三区では地域事業費は見直しされ、総合事務所は集約される。このような行政改革を行っている時になぜ今、この施設を建設しなくてはならないのかが理解できない。
⑤ 「市長の公約だから…」と最初から建設することが決まっていた。その後も建設の是非を堂々と市民に問うことをしていない。市民不在の決定の仕方に不満がある。
⑥ プール跡地と言う場所に反対である。(市街地活性化につながらない・高田公園は歴史の街を代表する公園であるべき)
⑦ 市長の公約通り、厚生会館だけの建設にして費用を抑えればよかった。多目的施設にして大事業にしてしまったことに反対である。
等々です。
客観的に見て、協議会の皆さんは市長側からの一方的な計画の仕方に不信を抱かれているようです。「最初から動かない結論があって、そこにどうしても持っていきたいのではないか…。」このように感じてしまうとそこから何を説明されても、市民の信頼を取り戻すことはなかなか難しいかもしれません。私個人が建設常任委員会で見聞きしながら得た印象も、この高田区地域協議会で委員の皆さまから出た意見に大多数類するものでした。
市長にはこの件に関しては、仕切り直しをしてから新たに取り組んでいただきたいと思います。
また地域協議会の事務局は行政の職員で構成されていますが、協議会の議事進行にはあくまでも中立でおられるようにお願いします。これは議会に対して事務局がとる立場と同じで、たとえ市長の期待する方向に議事が進んでいなくても、市民の意思を尊重するように動いていただかなくてはなりません。今日の協議会の議事進行上、幾度か誘導もしくは中断が行われたと感じました。
午前中行ってきた建設企業常任委員会の管内視察の様子です。
新幹線新駅周辺を視察してから、浦川原区の小規模災害、大島区の災害の復興状況を見て回りました。新幹線新駅は順調に工事が進んでおりますし、災害現場はいずれも無事修復しておりました。砂崩れなどの災害の多い上越地方、県国の支援を受けながらですが、復興に費やされる費用の多いことを実感します。
10月1日
牧の探索
雪だるま財団の地域交流視察ツアーが、今回は牧にやってきました。中型バスで各地から集まってきてくださった皆さん、ようこそ牧へ!
まず内水面保存会の皆さんが養殖しているスジエビを見学しました。山の上にある池を見たかったのですが、あいにくの細道を歩いて上がるには無理がありましたので旧原小学校のプールで養殖しているエビを見学。、次に日本で一番初めに有線放送を行った原、明願寺を訪ねました。先代の住職がまだ学生の頃、結核で学生生活を送ることができなくなってある親戚の家に預けられたそうです。そこの御主人はドイツ帰りの方で音楽に造詣があり、たくさんのレコードを持っておられた。療養生活の孤独な身にレコードの音色は心を奪うすばらしいものだったのでしょう。帰ってこられた先代は財産をつぎ込んでラジオや蓄音機、レコードを買いあさりながら、お寺の庫裡を下は檀家のために、上は大音楽室へと改造して行きます。やがてその明願寺から毎日流れる美しい調べを聞きに人々が集まってきました。向かいにあった理髪店店主が、「何とかこの音楽をうちにいても聞けるようにならないだろうか?」と1937年に明願寺から佐藤理髪店までワイヤーを伸ばし、スピーカーを取り付けたのが、有線放送の初めとされています。明願寺の美しい伽藍も見どころですが、この先代の持っていたレコード、フィルモン、ラジオ、蓄音機のコレクションが素晴らしい。中でも日本では希少価値となったフィルモン録音の浪曲のコレクションは、一聴の価値があります。今度牧めぐりの旅コースを作って、深山荘で一泊していただき、おいしい地酒を飲みながらの浪曲鑑賞会を開きましょう。今日は牧にこんな素晴らしい文化資源があることに感動しました。午後の部は参加できませんでしたが、八方の風穴・人面岩・義理人情の丘…と上牧観光コースが続いた模様です。すばらしい紹介ツアーを作っていただき、雪だるま財団の小林さん・竹内さんに感謝いたします。
午後は街づくり市民大学で皆さんと熱い意見交換の後、牧区地域協議会を傍聴しました。
時には他地区の地域協議会を傍聴しますが、特に今回の総合事務所の産建グループ業務集約問題で揺れに揺れている13区に関しては、正直これからどこに行くのだろう…と心配な気持ちがしていました。市のやり方を批判する多くの不満の声を聴いてきただけに…、牧区の声はまったく別物です。牧区では「総合事務所の集約は現財政の事情下ではやむなし」…と言う声が聴かれました。あるいは、「どうせやるのならすみやかに事を進めるべし」…とか、「合併や統合は動く前には必ず不安があるものだが、自分はそれを体験して無事に乗り越えてきた。新しい取り組みに完全などないから、とにかく最善を尽くして進めるべき」…などの超前向き意見が多く出ました。ああ、なんて牧区民は物わかりがいいんだろう! あきらめかそれとも現実を至極客観的に見つめた上で、今後を冷静に考えようとしているのか。少し素直すぎるのじゃあないか?と思った時、女性委員の一人から「災害時に十分な対応ができるか?…との心配だが、不足しそうな部分を現在ある町内会の組織や老人会の組織を使って、いかに補っていけるかの体制を組む努力をする方がより有効的なのではないか。」と言う意見が出るに至って、市財政の立て直しを自主的にとらえて、現実的な発言をされていることに目からうろこ…の感がしました。皆さま、どうお考えですか。